ここではCGデザイナーを目指す高校生向けに、仕事内容や進路選択に関する情報をお届けします。
今やテレビ・映画・ゲームをはじめ、自動車や建築会社など幅広い分野での活躍が期待される職業!
「昔から絵を描くのが好き」「将来はゲームのデザインに関する仕事をするのが夢だ」などなど、昔から憧れを持っていたという方も多いのではないでしょうか?
それでもいざ本当に自分の進路を選択するとなると、いろいろな悩みや不安が出てくるものですよね。
今回はそんな方々の疑問解消のために、CGデザイナーに関する情報を分かりやすく解説していきます!
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CGデザイナーってどんな仕事?

CGデザイナーはあくまで「総称」
「CGデザイナー」と聞くと、映画やゲームに出てくる、すごくリアルな架空の生き物や風景を作る仕事をイメージするかもしれません。
ですが「CGデザイナー」とは、それらの映像制作に関わる仕事の「総称」。実際はいくつもの細かい役割に分担されているということは、意外に知られていない事実です。
では、まずはその役割について見ていきましょう。
【CGデザイナーの役割一覧】

モデラ―
デザイナーが作成したデザインに基づいて、人物や物体・背景など様々なものを立体的に形作る仕事。一般的に「CGを作る」と聞くとイメージされるのはこの部分ですね。
アニメーター
モデラ―が作成したCGデザインに動きをつけていく仕事。実際に動かし、表現をつける仕事ですから、まさに「命を吹き込む作業」とも言えます。
エフェクター・照明
エフェクターは攻撃や爆発、その他情景描写に関する特殊効果をつけていく仕事。映像全体を彩る役割を果たします。
照明は光の当たり具合や量を調整する仕事。映像にリアル感を出すためには欠かすことのできない仕事です。
あくまでこれらもほんの一部。
現代はCGといっても非常に多岐に渡るため、各分野ごとに複数のCGデザイナーが分担して作業を行って映像を作成するのが一般的です。
CGデザイナーの給与・勤務時間について

給与について
【2014年・ゲーム会社勤務の20~24歳社員の年収割合】
年収 | 割合 |
---|---|
200~299万円 | 60% |
300~399万円 | 20% |
400~499万円 | 20% |
【2014年・ゲーム会社勤務の20~24歳社員の年収割合】
年収 | 割合 |
---|---|
200~299万円 | 60% |
300~399万円 | 20% |
400~499万円 | 20% |
【2014年・CGデザイナー全体の給与分布と割合】
年収 | 割合 |
200~299万円 | 22.2% |
300~399万円 | 14.8% |
400~499万円 | 29.6% |
その他 | 33.3% |
上記のデータから考えると1年目の年収平均は200~300万円ほど。平均月給は20万円前後という計算になります。
CEDECのデータによると、年代が20代後半→30代と上がっていくにつれて、年収の層も上がっていく傾向が見られます。
そのため、年齢とスキルの向上・役職の変化等によるの昇給は見込めるでしょう。
勤務時間について
CGデザイナーの普段の勤務時間は10:00~20:00というところ。ただ、繁忙期になると終業時間が23時以降になるということもあり得ます。
CGデザイナーに限らずクリエイター職は納期までに製品を仕上げることが命。そのため修羅場になると、深夜まで仕事をしなければならない可能性があることは理解しておく必要があります。
勤務形態は裁量労働制やフレックスタイム制のところが多く、出勤時間や退勤時間を自分で決めることができます。
【裁量労働制とは】
あらかじめ「月に〇〇時間働いた」と決めておき、実際の勤務時間に関わらず、その分の給与だけが支払われる働き方。出退勤の時間を自分で決められる。
【フレックスタイム制とは】
「1カ月に○○時間」のように会社が定めた時間内を満たすように、社員が自分で働く時間を決めながら働く制度。決めた時間をオーバーした分は残業代も出る。
学校は専門?大学?どちらに行くべきか?

即戦力を目指すなら専門!幅広く将来を考えるなら大学!
CGデザイナーを志望する方の中には「専門学校と大学、どちらの学校に行くべきか?」という疑問を持っている方がいるかもしれません。
これに関して結論から言えば、「自分の覚悟の度合いで選ぶべき」というのが答えです。
それには、専門学校と大学、それぞれの特色が関係しています。
大学に行く場合
【メリット】
- CGだけでなく、幅広い分野のことについて学ぶことができる
- 就職の幅が限定されないので、最悪CGデザイナー以外の道にも進める。
- 美大に進学できれば、美術の知識をしっかり身につけた上で自分の実力を高めることができる。
【デメリット】
- 学費が専門学校に比べると高くなる
- 選択肢が増える分、挫折しそうな時のモチベーション維持が難しい
大学に通う場合のメリット。それは極端な話、「つぶしが利く」という点です。
CGの知識が学べるのは大学も専門学校も同じ。ただ、大学の強みは、それ以外に関する授業を受けることも可能という点です。
就職に関しても、大学と専門学校でそれほど大きな違いはありません。そのため、就職先を幅広く検討するのであれば、大学に通うという選択肢になります。
【大学がオススメなのはこんな人】
- CGデザイナーになりたいけど、まだ具体的な分野は決めていない。
- 後々の就職も考えて、より安全な進路選択をしたい。
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専門学校の場合
【メリット】
- より専門的なカリキュラムで学ぶことができる。
- 業界への就職に関してサポートが期待できる。
- 大学よりも卒業が早いので、早く仕事に就ける可能性がある。
【デメリット】
- CGのことだけを専門的に学ぶので、就職先が限られる。
- 学校によって、授業や講師の質に差がある場合がある。
専門学校のポイントは、良くも悪くも「実践的」という点。
専門学校の講師の多くは、実際にCGデザイナーとして業界で働いていた人々です。そのため、大学よりも実践向きな内容を学ぶことができるというのが専門学校の最大のメリット。
普通なかなか聞くことのできない業界の情報を知ることができたりするのもポイントですね。
加えて、2年制の専門学校であれば、就職の状況次第で大学に通うよりも早い段階から仕事に就くこともできます。
「将来は絶対CGデザイナーとして働きたい!」「作ってみたいCGや将来像のイメージがある」という人は専門学校がオススメです。
ただ、当然ですが専門学校の場合は、その分野に特化した学びになるので就職先も限定されるデメリットはあります。できないことはないですが、どうしても「専門学校まで行ったのに……」というような後悔を抱えてしまうことになりかねません。
あとは、デジタル系の専門学校はかなりの数が存在します。ぶっちゃけて言えば、授業や講師のレベルがピンキリなのです。「授業料は高いのにレベルは大したことない」なんて学校も存在しますから……。
学校資料やオープンキャンパスなどで、しっかり自分の目で確認して学校を選びましょう。
【専門がオススメなのはこんな人】
- 「将来、絶対にCGデザイナーになりたい!」という人。
- CGに関して、実践的な内容を学びたい人。
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CGデザイナーを目指すために今からできること
在校生・卒業生の作品を見てみる
どこの学校にするか迷う場合は、様々な学校の在校生・卒業生の製作した作品を見てみてはどうでしょうか?
そうすれば教えている内容のレベルを、部分的ながら知ることができます。もし自分が目指すものに近い雰囲気の作品が見つかれば、「行きたい!」というモチベーションも上がることでしょう。
YOU TUBEや学校のホームページ上で作品を公開している学校も多いので、気になるものはどんどん確認してイメージを膨らませましょう。
【例えば、こちらは映像制作で有名な「デジタルハリウッド大学」の卒業制作の一つ】
気になったらオープンキャンパスや資料請求!
何事においても言えることですが、最終的に大事なのは「行動」です。
これはひょっとすると、勉強することよりも大事なことかもしれません。なので、この部分は声を大にしてお伝えさせていただきます。
これは他の誰でもない、自分自身の将来に関わること。ですから、誰かに決めてもらうのではなく、自発的に動いて決めていくことが大切です。
もし行きたい学校があって進路を話すとして。学校のパンフレットやオープンキャンパスに行くといった行動もしていなければ、本気度も伝わりませんよね?
当たり前のことのようですが、なぜこんなことを書いているのか?
それは、私が過去に塾講師をしていた中で、将来を決めきれない生徒を多く見てきたからです。
今はその仕事から離れてしまいましたが、それでも若い人たちに夢を実現してほしいという思いに変わりはありません。
勉強も大事ですが、同じくらい、そういった行動も非常に重要です。
なにより、行動すれば「自分は本気で目指しているんだ」という実感も湧き、モチベ―ジョンも上がりますよね。
それにぶっちゃけ、資料請求やオープンキャンパスなんて実行したところで、失敗もないのですから(笑)。やるだけタダというやつです。
ドンドン調べて、ドンドン迷いましょう。それでも行動していれば、必ず納得できる進路にたどり着けるはずです!
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とにかく製作して実力をつけよう!

先ほどの進路のことに合わせて、話をもう一つ。CGデザイナーを目指す上で大事と言われていること。
それは、「とにかく作品を作ること」です!
進路を悩む方の中には「この学校で将来ちゃんと就職できるのか」といった不安を覚える方もいるかもしれません。すごく自然なことだと思います。
ですがあえて正直な話をすれば、どの学校に行っても就職できる人はできますし、出来ない人はできません。なぜなら、CGデザイナーは、学校の勉強だけしていればなれる仕事ではないからです。
CGデザイナーは就職活動の際、自分の作品を提出することを求められます(ポートフォリオと言う)。つまり就職できるかどうかは、最終的には自分の実力次第。
進学した先でどれだけ自分で努力し、実力をつけるかに掛かっているということは忘れないでください。そうです。ここで大事なのはまたしても、「行動」です。
無事に希望進路に進学したら、バンバン作品制作に励みましょう。
【ポートフォリオとは】
CGデザイナーをはじめとしたクリエイターが、自分の作品を対外的に紹介するためのもの。作品や自分のプロフィール、情報発信のSNSのリンクなどを掲載します。
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まとめ

ここまで、CGデザイナーの仕事についてや進路選択の上で大事なことをお伝えしてきました。
改めてポイントをまとめると、以下の通りです。
【CGデザイナーのポイントまとめ】
- 「CGデザイナー」は総称。自分が担当したい分野はどこか考えよう!
- 勤務時間は割と自由!しかし繁忙期はかなり忙しくなることも!
- 大学と専門学校、どちらに行くかは学びたいものと覚悟次第!
- とにかく行動!積極的に資料請求やオープンキャンパスに参加しよう!
- CGデザイナーへの一番の道は、とにかく作品を作ること!
CGデザイナーは実力がモノをいう世界。自分が思い描く作品を世に出せるかは、努力に掛かっています。
様々な学校を比較して希望に沿った進路を見つけること。そして、絵やデッサンの練習を重ねて自分の技術を向上させること。それがCGデザイナーの夢を叶える道です。
今現在、自分の中でどのくらい「CGデザイナー」になりたいのか。
その熱量次第で、大学か専門学校かの選択をするといいでしょう。
自分の気持ちとしっかり向き合いながら進路を選ぶために、まずは様々な学校を調べてみることからスタートしてみてください。
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