MENU

ネイルサロン開店までのスケジュール

ネイルサロン開票までの手順

施工からサロン開店までのスケジュールを組み立てます。

物件がきまったら、開店までの間に内装工事や仕入れルートの確保、ネイル商材の仕入れ、宣伝・広告を効率よく行わなければなりません。早くオープンしたい気持ちになるかもしれませんが、まず内装のイメージをしっかりと固めることが大切です。
そのためにも、店のテーマカラーやインテリアテイストなどは他店を見て歩くなどして、今から少しずつイメージしておくとよいでしょう。

内装業者を探し、イメージの打ち合わせや見積もりを進める一方、オープンに向けて仕入れルートの確保や各種商材の確保、宣伝・広告方法も考えます。さまざまな用事が重なる時期ですが、余裕をもったスケジュールを立て、優先順位をつけて処理していくことが大切です。特に内装工事の遅れや商品仕入れの偏り・欠品はオープン時に多大な影響がありますので一つひとつ慎重に進めましょう。

【基本的なスケジュール】

囲み枠c

12か月前: 構想を練る

4か月前 : 物件契約  内装打ち合わせ

3か月前 : 見積もり、契約

2か月前 : 内装工事スタート

1か月前 : 引き渡し  開店準備

オープン

ネイルサロン物件

●ネイルサロンの物件探し

数件の不動産屋に希望条件を提示して物件を探します。
条件がよくても、大家さんと折り合いがつかなかったり、家賃は安いけれど手狭だったり理想の物件はすぐ見つからないことも頭に置いといてください。

希望どおりの物件に出会えてもすぐ契約するのは考えものです。

契約に先立って、物件の状態や近隣のリサーチは自分で行うことです。
いくつかの候補があがれば、メリット、デメリットを検討するのもひとつの方法です。

物件のメリット、デメリット

■路面
メリット・・・街の顔となれる可能性あり。 サロンの雰囲気が一目瞭然なので、初めての
お客さんでも入りやすい。

デメリット・・・広さを求めると家賃が高くなるので、狭小空間で限られた営業内容になる。

ショッピングモール
メリット・・・土・日に限らずつねに人の集まる環境なので、集客しやすい。
駐車場があるのも理想的。

デメリット・・・集客は見込めるが固定客・常連客をつかむことに苦労する可能性もある。

■一室
メリット・・・その空間すべてを自分好みに仕立てることで、個性を存分にアピールできる。

デメリット・・・営業時間の制限、改装の限界などビルやマンションの規定に基づいた
内容を提示される。

■併設
メリット・・・ネイルだけでなく他にも楽しめる要素があるので、友人と一緒に来店できる。

デメリット・・・スタッフの確保やメンテナンスなど、労力や経費が倍かかることも。

物件探しのチェックポイント

◆最寄の駅からの距離・・・近い=便利というだけでなく、駅からの人の動線もチェック。
目印になるようなビルや施設が近くにあるのもよい。

◆アクセス・・・徒歩やバス、車など、どんな手段を使ってアクセスするにもわかりやすい立地が好ましい。

◆周辺環境・・・住宅街、オフィス街など、それぞれの環境を活かしたサロンを展開したい。
客層のチェックも忘れずに!。

◆通行量・・・平日と休日、昼間と夜間など、実際に目で見て通行量を確認しましょう。

◆ライバル店の存在・・・同業ライバル店が近隣にあることはマイナスではありませんが、異なるウリで勝負しましょう。

◆広さや間取り・・・空き物件は広く見えるので要注意。設備を入れるだけの必要な広さやスタッフルームなど、裏方スペースも確保したい。

◆電気容量・・・家庭と違って電気容量は十二分に必要!不足なら容量を上げる工事が可能かどうかの確認もしましょう。

◆トイレや水回り・・・契約前に状況をチェックし、壊れていたら修繕してもらうことです。また、トラブルが発生した際の取り決めなども確認しておきたいもの。

◆夜間や休日の出入り・・・ビルやマンションによっては管理上の契約があるので確認を。制限されることで安全性が確保されるメリットがあるという考えて

◆家賃・・・毎月払うことのできる金額かどうかを検討しましょう。近隣の物件と比較した家賃相場も頭に入れておきます。

◆敷金・礼金・保証金・権利金・・・最初に用意するもっとも大きな資金だけに、冷静に確認

◆管理費・・・ビルやマンション全体のメンテナンスは管理会社が行うので、管理内容の確認を

◆看板使用料・・・重要な経費の要件。住宅街などは看板が禁止されていることもあるので確認しておきましょう。

客層にあったエリアに出店する

ネイルサロンにかぎらず、どんな商売でも出店する場所は重要です。とくにネイルサロンのイメージと客層にあったエリアを探すこと。ネイルサロンオープン当初は、「オープン景気」といってある程度の集客が見込めるものですが、近隣にはライバル店もあるため、固定客をつかむにはそれなりの努力が必要です。

ここで考えなければならないのが、サロンにどんなお客様が固定客としてついて欲しいかということです。
ターゲットを絞り込みすぎるのも問題ですが、客層に合わせた立地を検討することが大切です。技術力のみにとどまらず、お客様への接客、会話といったコミュニケーションを通し、どのような 客層に対して自信を持って対応できるのかを検討してみることも大切です。

サロンのイメージに合うエリア

・住宅街
地元居住者、主婦層がターゲット
世帯構成や年代、ライフスタイルによって需要は異なります。
閑静な住宅街など、エリアにマッチした店作りが要求されます。

・オフィス街
OLがメイン
時間帯や土・日など予約状況のばらつきはつきものですが、固定客はつきやすく
落ち着いた雰囲気のサロンが展開できます。

・商店街  人通りが多く、若い人でにぎわう
都心の繁華街や駅前の商店街など好立地は家賃や保証金が高いのが現実。
ただし、集客は見込めます。

・郊外   腕のよさが口コミで広まるのが理想的。車で行きやすく、付加的な要素も備われば期待は大きいです。

設計・施工会社を探す

初心者が設計者や施工会社を探すことは、至難の技です。
まずは、自分の理想に共感してくれる設計者(店舗デザイナーや建築士)を探すことをおすすめします。
理想の条件が複雑であればあるほど、その方法が効果的です。

設計者は施工に際して設計図を描く人のことです。たいていが施工業者を熟知しているので紹介してもらう方法がスムーズ。
また設計者には店舗デザインを含め、ネイルサロンの実態全般を熟知した人を希望したいもの。いずれにしても設計者の経験やセンスだけにとらわれずに、自分の意見をじっくり聞いてくれる人をポイントに探すことが大切です。

設計者・施工会社の探し方

素敵なネイルサロンのオーナーに直接お会いして聞いてみる。

ネイルスクール時代の先生に紹介してもらう。

知り合いの大工さんにデザイナーを紹介してもらう。

雑誌で見つけた店舗デザイナーに問い合わせて相談してみる。

サロンイメージ

自分のサロンのイメージを相手に伝えるために情報収集が不可欠です。頭の中にはたくさんの情報やイメージがあっても、言葉にして伝えることは難しいもの。そんなときは写真やイラストを見せて言葉で表現してみると相手はわかりやすいようです。

理想を追求するばかりでなく、対極にある情報を収集しておくと、第三者へ伝える際に イメージの幅が広がることを覚えておきましょう。

内装イメージの決め方し

1:雑誌や本を見て写真を切り抜
イメージを表すような写真やイラストを集めましょう。ブティック、レストラン、住宅などでもか
まいません。
また、避けたいイメージ例を集めておくこともいいでしょう。

2:実際に街を歩いてリサーチ
さまざまな店舗を見てまわることは具体的なイメージを固める絶好のチャンス。
外観や看板など参考になるものがたくさんあります。
お店の人の許可がもらえれば写真をとっておきたいものです。

3:サロンの完成図をイメージする
集めたものを使って簡単な間取り図を描いてみましょう。イメージカラーを施したり、使い
たいインテリア アイテムの写真も添付。
それぞれにコメントを付記していきましょう。

店内の動線

ネイルサロン作りで動線は大事なポイントです。
動線とは人の動きを表した線のことで、お客様の動く「客動線」とスタッフが動く「作業動線」があります。

サロンの場合は客動線が活発ではありませんが、くつろげるスペース作りが必要です。
すなわちお客様が最短に、スムーズに動けることを最優先にした動線を設けましょう。

また狭い空間においてスタッフが店内をスムーズに回れる、回避動線を設けることも大切です。

ほかにはトイレやレジ前など特にデリケートなエリアにおいては、客動線と作業動線が交差してしまわない注意が必要です。
工事中には、動線を意識したアイテムの配置の検討を重ねましょう。

見積もりを依頼する

ネイルサロンを自宅で開業する場合と、商業ビルや商店街にテナントして出店する場合、内装費用には大きな差がでます。資金が乏しい場合、自宅を改装して開店することも可能ですし、固定客も増えて売上の見通しが立てば、テナントして出店することもできます。

そのために、内装工事では見積が大切です。
内装工事は工務店か内装の専門業者に依頼します
。 業者は知人に紹介してもらったり、タウンページやインターネットで探したり、自分の目で見て内装が気に入ったネイルサロンに紹介してもらってもよいでしょう。

ネイルサロンの設計・施工経験のある業者は非常に限られるので、業者からのアイデア提供はあまり期待できません。
業者との打ち合わせの際は、自分の内装イメージをしっかり伝え、こちらの要望をていねいに聞く姿勢のある会社を選びましょう。

見積書は最低でも、3社以上から取り寄せ、比較検討します。

施工ミスがあった場合の後処理方法や工事費については事前に確認し、追加工事の可能性も視野にいれて予算を確保しましょう。
(予想外の出費もありますから)

【見積書の内容】
・解体・撤去工事(坪○万円で計算)

・装飾工事(坪で計算)

・建具工事(ドア、窓、間仕切りなどの工事)

・空調設備工事

・その他

ネイルサロンの場合、特に凝った内装は必要ありませんので、壁や床がきれいにリフォームされた物件なら、業者に依頼しなくても自分でインテリアを整えることもできますよ。

内装工事のコスト削減

内装工事にかかる費用をできる限り安く抑えたい場合、今ある物件をそのまま居抜きする方法と、業者に依頼せずセルフビルドする二つの方法が挙げられます。

居抜きはネイルサロンの場合、飲食店や美容院と違い店舗数が少ないので、居抜き物件を探すのは難しいでしょう。
しかし、同じ業種でなくても、物件の状態が良く、壁や床をそのまま利用できる場合は内装費を大幅に削減できます。

フローリング材、壁紙などを購入し、自分で内装するセルフビルドという方法。
これらはオリジナリティを発揮できる反面、一歩間違えればチープに見える可能性もあります。

コスト削減例

ネイルサロンの経営でいちばんお金が出て行くのが開店準備資金です。ですから、なんでもかんでも業者や仕入先にまるなげしないで、自分でできるものは極力自分でやりましょう。例えば、
・エステティックサロン、花屋など内装のきれいな居抜き物件を探す

・好みの壁材や床材、カラーを使った物件を探す

・カーペット、フローリング材などを購入し、自分で施工する

・壁紙、クロスを購入し、自分で貼る

・ペンキや珪藻土などを自分で塗る

・カーテンレールや照明器具などを自分で取り付ける

・収納家具や棚を自分で設置する

・ユニフォームを手づくりする

・パンフレットを手づくりする

工事中のチェック

ネイルサロンの開店準備には細心の注意を払います。
自分ではしっかり内装イメージを伝えたつもりでも、完成後の工事がイメージ通りでないケースは珍しくありません。
後から悔むのを避けるためにも、工事中は現場にこまめに足をはこび、進行状況や内容をチェックします。

壁紙やフローリング材の色がカタログと違っていたり、建具の使い勝手が悪い場合などは、そのつど業者に相談しましょう。

建材などはすでに購入済みだったりしますが、完成後にやり直すよりは費用も時間も少なく抑えることができます。

また、ご近所にはオープン後もお世話になるので、工事中の騒音や振動、工事車両の駐車などで迷惑をかけていないか、気を配りましょう。

工事中の確認事項

・床、壁、天井の色・柄・素材はイメージ通りか。

・カーペットや壁紙などのつなぎ目はきれいに処理されているか。

・ペンキの塗りむらや塗り残しはないか。

・ドアや窓は使いやすく、異常音はないか。ロックがきちんとかかるか。

・照明は的確な場所に設置され、明るさを確保できているか。

・内装全体の雰囲気はイメージ通りか。

・近隣に迷惑をかけていないか。

・進行スケジュールは予定通りか。

什器・備品を揃える

什器や備品は使用頻度が高いものほど、使いやすさを重視します。
デザイン面だけで選んでしまうと、使い勝手が悪いなど作業がしづらいといった不満のもとになりかねません。

既製品で納得できるものがない場合、ハンドメイド、オーダーメイド、家具店も視野に入れて考えましょう。

メニューに合わせて必要な什器・備品を揃えなくてはなりませんが、最低限必要なもの以外開業後に様子を見ながら揃えていくと良いでしょう。

【サロンに必要なもの】

・ネイルテーブル
横約120㎝以上、奥行約45~70㎝、高さ約70~75㎝が目安

・椅子  高さ40㎝程度。ネイリスト用にはキャスター付きが便利

・手元照明器具  ライトの位置を自由に動かせるアームスタンドタイプが便利

・おしぼり器
マッサージをする際に必要

・ワゴン
ネイル用具などを置くためのもの。キャスターつきが便利

・ディスプレイ棚
エナメル、エクステンションなどのサンプルを並べる

・各種アート用品
ネイルケアやネイルアートを施すための小道具類

・各種見本
カラー見本、アート見本など

・各種タオル
フェイスタオルやハンドタオル以外に、ひざ掛け用のバスタオルも用意

・スリッパ
スタッフ用、お客様用の両方を準備

・アクセサリーケース
施術中、お客様のアクセサリーや腕時計をお預かりする

・ごみ箱
目立たない場所に複数配置する。臭気対策も必要

メニューに必要なもの
・ジェルランプ
ジェルを硬化させるための紫外線ランプ

・タイマー
パラフィンパックやトリートメントなどの時間を計る

・フットバス
フットメニューがある場合

・リクライニングチェア
フットメニューやまつげパーマなどで使用

・フットレスト
フットマッサージするときの足置き台

その他の事務用品
・電話・FAX
オープン前の問い合わせに備え、早めに設置

・パソコン
経理事務や顧客名簿、簡単なチラシなどを作成する

・空気清浄機
アクリルやシンナーのにおいを抑えるため設置

・パーテーション
店内の間仕切り、スタッフエリアからお客様の目線を遮るもの

・額縁
資格症などを掲示する

・ユニフォーム
エプロンでもOK

・コーヒーメーカー

・ウェイティング用いす
予約が多い日、繁忙日などは多めに用意

・コートハンガー

・マガジンラック

仕入先を探す

ネイル用品の主な仕入れ先には、問屋とメーカー問屋があります。数年前は問屋と取引するには、資金面・信用面をクリアしなければなりませんでしたが、今では問屋さんもインターネットで直接通販しているので、個人でも簡単に仕入れができるようになりました。。

インターネット問屋は問屋ほど取引資格を問われることはありませんので、注文も小ロットで気軽に利用できるメリットがあります。開業後、仕入れ先の選択肢は多い方がなにかと融通がきくので、最低でも2~3社とは日常的に取引しておきたいところです。

仕入れ先を開拓するには、スクールの先生など、知り合いに紹介してもらったり、展示会で取引したいメーカー問屋と交渉するなどの方法があります。

おすすめインターネット問屋さん

おもな仕入れ先のメリットとデメリット

●インターネット問屋
メリット:バラ売りなどに対応してくれる
複数のメーカーと取引があるため、商品バリエーションや情報が豊富

デメリット:特になし

●メーカー問屋
メリット:会員資格がゆるやか

デメリット:仕入れ時にロット数を指定され、必要ない商品まで仕入れるケースがある。

●海外業者から直輸入
メリット:国内にないカラーなども仕入れることができる

●各種イベントで購入
新商品をいち早く仕入れることができる
その場で使い方など詳しい話も聞ける

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人