社会的地位としては申し分がない大学教授。専門分野を極めてやっと教授になれるわけですが、教授になると担任をもつこともめったにないので、自由な時間を自らの研究に打ち込んだりできます。本を書いたりテレビに出演したりして有名人となった教授も多いです。
収入と休みは?
平均で年収700万円程度。多い人は1500万円~2000万円という教授もいます。ノーベル賞受賞となるとそれ以上にも。国公立大学の場合は、私立よりも安めですが、それでも収入はかなり高い。有名になれば講演を依頼されたり、テレビから出演依頼されたり、専門分野の著書を出したりして印税収入など色々な副収入も見込めます。大学は夏休み、冬休みなど長いので結構休みはとれます。自分の研究に力を注ぐのなら時間はいくらあってもいい。
大学教授になるには?
大学を卒業して、大学院へ行きます。そこで博士号を取ったり、論文を発表して認められることが前提。大学に採用されるときはたいてい助手からということになるが、助手を2~3年、講師を3~5年、助教授を5~7年。その間に専門分野の研究で業績を上げて、やっと教授になれるのが一般的。異色として、こうした経緯を経ずに、政治評論家や文化、芸術で実績のある人が教授として招いている大学もある。
長い年月をかけて階段をひとつずつ登っていかなければならないので、その過程ではドロドロとした人間関係に巻き込まれることも多い。まあサラリーマン社会でもよくあることですが。学問に関する研究心はもちろん大切ですが、そういうしがらみに耐え抜く精神力や忍耐力、コミュニケーション力も必要です。そうして勝ち抜いた者だけが大学教授となる。