このページでは、テキスタイルデザイナーの仕事内容や就職までの方法について解説していきます!
「テキスタイルデザイナー」。
普段生活している中では、なかなか聞くことのない職業名ですよね。職業としては、ファッション業界の職種の一つ。服や布製品のデザインや素材の選定を行うプロのことを指します。
- 「ファッションが好きで、将来の仕事にしたい」
- 「服飾業界に興味があって、どんな職業があるか知りたい」
という高校生・大学生、はたまた第二新卒の方も必見の職業!
今回はそんなテキスタイルデザイナーの情報をお届けします!
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テキスタイルデザイナーってどんな仕事?

そもそも「テキスタイル」って何?
まずはじめに、皆さんは「テキスタイル」という言葉をご存じですか?
ファッションにかなり精通している方ならひょっとしたら聞いたことがあるかもしれませんが、おそらくほとんどの方は聞き馴染みがないのではないでしょうか。
「テキスタイル」とは「織物」を指す言葉で、機械で編まれた布地のことを言います。ファッション業界ではもう少し広い意味で、「布地やそれに描かれる柄」のことまで含んで「テキスタイル」と呼びます。
なので「テキスタイルデザイナー」とは、「服や布製品に関する、柄や素材のデザイン・選定を行う仕事」のことです。
当然、服のデザインに直結する、いわば「顔となる部分」を担当する仕事ですから責任と注目の集まる仕事と言えるでしょう。
ちなみに、ファッション業界では他にも似たような言葉もありますが、簡単にまとめるとこんな感じです。
【ファッション関係の素材に関する単語と意味】
- テキスタイル→ファッション業界で織物や服飾製品の布地・デザインを指す言葉。「編み物」であるニットは含まない。
- ファブリック→インテリア業界で布地全般を指す言葉。「織物」と「編み物」の両方を指す。
- マテリアル→布地になる前の、糸などの原材料のことを指す。
同じ布地を指す言葉でもファッション業界では「テキスタイル」。インテリア業界では「ファブリック」という風に業界の違いで呼び方が変わるのです。
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日本の有名なテキスタイルデザイナー

脇坂 克二(わきさか かつじ)
フィンランド発の有名ブランド「Marimekko(マリメッコ)」で日本人初のテキスタイルデザイナーになった人物です。Marimekkoでの活動の後、和装とモダンデザインを組み合わせた「SOU・SOU」というブランドを立ち上げ、テキスタイルデザイナーとして活動中です。
ロビー展示中書籍『脇坂克二のデザイン』脇坂氏はマリメッコ初の日本人デザイナー。マリメッコ社でのストーリー、SOU・SOUのテキスタイルデザイン。奥様へ宛てた一万枚の絵はがき。読みごたえあります。
#脇坂克二 #marimekko pic.twitter.com/LGPCnWhYa3— mamerikko (@mamerikko2016) September 4, 2016
石本 藤雄(いしもと ふじお)
脇坂氏と同じく、「Marimekko」のテキスタイルデザイナーを務めた人物。2010年にはフィンランドの芸術家の最高位の賞である「フィンランド獅子勲章プロ・フィンランディア・メダル」を受賞しました。
マリメッコのテキスタイルデザイナー「石本藤雄展」東京・スパイラルで、テキスタイルや陶器を展示 – https://t.co/L3dDTLi9t9 pic.twitter.com/HCSEh3H4NP
— Fashion Press (@fashionpressnet) May 8, 2019
皆川 明(みながわ あきら)
日本でも人気のブランド「mina perhonen(ミナ・ペルホネン)」 のデザイナー。本職はファッションデザイナーですがオリジナリティあるテキスタイルを用いての服作りを行っていることから、テキスタイルデザイナーとしての一面も持つ人物です。
収入と休みはどのくらい?

企業に就職してデザイナーと働く場合、平均月収としては20万円程度。平均年収は400~500万円ほどです。
休日に関しては働く場所によって変わります。メーカーや事務所勤めのデザイナーとして働く場合、土日休みの週休2日制が一般的。ショップに入って働く場合になるとシフト制で働くことになるので、店の人員や勤務制度によるものになってきます。
また、デザイナー職全般に言えることですが、クライアントの注文を完成させることが第一とされる仕事です。そのため、繁忙期や納期が近づくと残業や休日出勤、場合によっては深夜残業も発生する可能性はあることは理解しておきましょう。
プロフェッショナルの世界ですから、そういった覚悟は否応なしに必要となってきます。
結婚後・産後も続けていける?
幅を広げて、同じデザイン職であるファッションデザイナーやパタンナーを参考に見てみましょう。育休が整っているかどうかというのは、やはり企業によりますので、企業に制度がない場合は結婚や育児を機に転職。制度があればそれを利用するという方が多いです。
ただ、テキスタイルデザイナー含め、デザイナー職は「経験」がかなり重要視されます。
というのも、企業側としても
- 「この人がこれまでどんなデザインをしてきたのか」
- 「どんな商品を販売して実績を残してきたのか」
を最重要視するからです。
現実的な話ですが、会社としては売れないものを作ってもしょうがないのです。その観点からいえば、経験重視というのは当然の判断。
ですが、その点からいえば、実はデザイナーは再就職が叶いやすい職種でもあります。実際、デザイナー職の求人を見てみても「〇〇年以上の経験者歓迎」といった記載のある求人が多数。
加えて、近年では40代50代のデザイナーの方もバリバリ活躍している時代。年齢に関するハンデやブランクが生じにくいのも再就職が叶いやすい一因です。
総じて判断すると、産後や育児明けにも就職できる可能性は十分にある職種です。
実力があれば独立や副業も可能!
先ほどのキャリアの疑問に付け加えるのであれば、頑張って働いた経験を活かして、独立や副業として家庭と両立しながら仕事をするというのも一つの選択肢です。
以前に比べて、情報発信が非常に容易になったということは皆さんご存じの通り。YOU TUBEやTwitter、Instagramなど、発信しようと思えばいくらでもツールはあります。
「事務所を構えたり手続きしたり……」といったイメージが先行しがちだった以前の独立と比べれば、現代はかなりハードルは下がったと言えるでしょう。あとは自身の行動力次第です。
そこまでいかなくとも、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった副業のためのサイトも存在しています。それらのサービスを利用すれば、家庭にいながら手軽に隙間時間で仕事をすることも可能でしょう。デザイン募集のコンペなどで採用されれば、そのままデザインを商品化できる可能性もあります。
それが実現可能なのも、培ってきた経験をいつまでも活かしていけるというデザイナー職の強み。望むのであれば意欲次第で、仕事を続けていく方法は世の中にしっかり存在しています。
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テキスタイルデザイナーになるには?

大学・専門学校に進学するのが第一!
テキスタイルデザイナーになりたいという場合には、まずはデザインやファッションに関する大学や専門学校に入学することが一般的な流れです。
ここでは、有名なファッション・デザインの大学を一部紹介します。下記に大学を調べるサイトのリンクも載せているので、どんな学校があるのか調べてみるとイメージが湧くでしょう。
文化服装学院(東京)
日本最高、いえ、アジア最高の服飾学校です。日本最初の服飾学校であり、その実績は世界のファッションスクールランキングでもTOP3に入るほど。
「コシノヒロコ」「山本耀司(ヨウジヤマモト)」などの名だたる有名デザイナーを輩出。先ほどご紹介したテキスタイルデザイナー「皆川明」もこの学校の卒業生です。
多摩美術大学(東京)
有名美術学校の一つです。この学校の特徴は、珍しい「テキスタイルデザイン専攻」の学科がある点。テキスタイルに関して深く学びたいという方にとっては、まさに最適の大学と言えます。
ただし有名大学である分、倍率も非常に高くなるのでその点は覚悟しておきましょう。
大阪デザイナー専門学校(大阪)
大阪にある58年以上の歴史を持つ専門学校。こちらはデザイン全般を学ぶことのできる学校です。デザイン全般を取り扱う専門学校で、ファッションやインテリアデザインに関する学部も存在します。
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「illustrator」や「Photoshop」が使えることは必須!
テキスタイルデザイナーの求人の中で、必要資格として多く記載されている内容。
それが「『illustrator』『Photoshop』のPCソフトを使うことできる」というものです。
デザイナーを目指す上では、これらを使いこなせるということは必須条件。ファッションやデザインの学校に進学すれば、使い方を学ぶと思うので問題ありませんが、一応紹介しておきます。
今のうちからそういったものが将来必要になるんだということは理解しておけば、それだけでも学びの姿勢に違いが出てくるでしょうから。
まとめ

「ファッション関係の仕事がしたい!」と思っていても、業界内には様々な職種があります。中には、普段私たちがあまり聞かないものもあるわけですが、今回紹介した「テキスタイルデザイナー」はまさにその一つ。
ですがファッションだけでなく、インテリアや雑貨など、テキスタイルデザイナーの活躍できる幅は、ファッションデザイナーのそれよりもさらに広いものです。
「ファッションやデザイン関係の仕事がしたいけど、どんな仕事があるんだろう?」
そんな疑問を抱えていた方は、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?調べてみると、知らなかった興味が湧くかもしれませんよ?
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